大阪近鉄バファローズよ永遠に

nh902004-09-24

今日、大阪ドーム(西武戦)に行ってきました。大阪近鉄として最後の本拠地での試合。内外野自由席無料開放でした。僕は実のところ、大阪ドームには一度も行った事がなく、今回が近鉄の主催試合として最初で最後の観戦です。近鉄の主催試合は10年くらい前に藤井寺で1回観て以来。
僕は三塁側(下段席後方)で観ました。試合前から異様なムード。昨日涙の会見をした近鉄磯部選手会長にはレフトの西武ファンからも磯部コールが沸き起こりました。
またアナウンスをしてくれたのは、ご存知のあのベテランウグイス嬢でした。
試合は高村と大沼の先発でスタート。スタンドはいつの間にか、ぐるりと埋め尽くしていました(48000人)。2対1と西武リードの5回裏から、西武は松坂大輔をマウンドヘ。スタンド全体が歓声や拍手いっぱい。6回裏、ノリ(中村)との対決。フラッシュがすさまじい中、ノリは松坂の1球目ストレートに対して、思いっきりスイング。空振りだったがスタンドを沸かしてくれた。3球全てストレート勝負でノリはニゴロ凡退。ノリを打ち取った後、松坂はマウンドを降りるが、降りるときもスタンド全体で拍手が沸きました。近鉄は6回から投手を小刻みに。6回は加藤、7回は小池、8回は岡本、9回2アウトまで福盛で、あと一人というところで、帰ってきましたあの男が。かつての守護神・赤堀。スタンドからは大声援と拍手で沸きました。
2対2の同点のまま9回裏、2アウト1塁3塁でバッターは北川。あの3年前のシーンの再現かと思っていたが凡退、延長へ…。
延長11回裏、1アウトから大村が2塁打で出塁。途中出場のベテラン星野が連続して送りバント失敗。嫌なムードだったが、森の3球目ストレートを打ち、ライト線ヒットでサヨナラ勝ち。苦労人星野で決めたのは、なんとも近鉄らしいドラマチックな幕でした。
終了後監督、コーチ、選手はサインボールを投げながら場内1周。西武ナインにも握手を交わしていました。鳴り止まない歓声と拍手、観客はずっとスタンディングオーベーション。西武ファンからも惜しみない拍手が。そしてノリが目を赤くして泣いていました。僕もあのシーンに、ジーンとしてきました。挨拶などのセレモニーは行われませんでしたが、ライトと一塁側の近鉄ファンはしばらくの間、ずっとスタンドに残っていたことでしょう。
近鉄の応援はすごく熱狂的ですね。タイガースの応援にも負けてない。

あらためて歴史ある近鉄の名が消えるのかと思うと、寂しいですね。試合が終わった時、『本当にもう終わりなんやな』と心の中で、そうつぶやきました。試合中度々流れるバファローズの歌 ♪飛ぶ雲 飛ぶ声〜♪ も聞き納めですね。

今日の日を忘れることはないでしょう。
夢と感動をありがとう大阪近鉄バファローズ