大惨事から1年

nh902006-04-25

http://www.asahi.com/national/update/0425/OSK200604250009.html
今日4月25日午前9時18分は快晴。1年前の今日のその時刻もこんな天気だった。
107人の尊い命を奪い555人もの負傷者を出した尼崎・JR福知山線脱線事故から今日で1年が経った。追悼慰霊式が尼崎市の総合文化センター(アルカイックホール)で開かれ、出席者は犠牲者の冥福を祈った。事故時刻の午前9時18分には式場だけでなく、犠牲になった学生が通っていた大学や事故当時救助にあたった事故現場周辺の会社などの従業員が黙祷した。事故当時とほぼ同じ時刻に快速電車が通過する際に警笛を鳴らした。
1年経っても、いや永遠に変わりないのは悲しみや怒りなどやるせない気持ち。1年前“いってきま〜す”と家を出た途端に突然いなくなるって…。普段電車に乗らない人が乗ってしまったために、逆に普段乗っている人が乗らなかったので…。言葉は御幣ですが、たまたま乗ったり乗らなかったりで。また家族や友人と同乗して自分だけが助かってしまったという自分自身を責めてしまう気持ち。。“なんで私だけが助かるの”
目に見える外傷は癒せるけど、心の傷は癒されることはない。けがが治っても素直に喜べるようなことではない。
僕はこの事故が起きてから、遺族や負傷者の思う気持ちを通じてずっと思っていることは、もし自分、家族、知人があの電車に乗っていたら…と思うだけで今も身震いするような感じです。
あまりにもこんな身近で起きた事、他人事ではない。
また脱線車両が激突したマンションは今も残る。もう入居者はいない。
事故のことは忘れられないが、あのマンションがある限り脳裏によみがえる。

JR西日本は事故以降、何か変わったのか? 何も変わりはしない。
カーブでの速度抑制、ATSの増設、ゆとりダイヤ…。事故以降変わっているものは確かにある。
しかし事故以降もオーバーランなどの運転ミスが相次ぎ、また事故の遺族や負傷者への対応が…。
ATS設置もまだ完全に終わっていない。
日勤教育が事故への引き金になっているのが明らかであるが改善されてはいないようだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060425-00000297-mailo-l34

鉄道=安全。それが絶対であるはずなのに。。被害者の中には今もなおJRどころか他の鉄道に乗ることにも抵抗ある。
“稼ぐ”ことを最優先していた企業体質のずさんさ。民間でも鉄道会社たる企業なら“安全”を最優先すべきであること。
昨日の山手線ストップにしてもそうだが、単純に忘れてしまっていることがあってはならない。山手線に関しても、場合によっては大惨事になるところだっただけに。。。

この事故に関しては、まだまだ課題は残されている。
遺族や負傷者に対する補償などの対応は当分時間がかかりそうだし、かつて入居していたマンション住民への対応はいったいどうなっているのか。。日勤教育に関しても。。
「安全を最優先に」ただこれだけが言いたい。