総選挙での堀江社長支援「別な問題と考えている」首相

http://www.asahi.com/politics/update/0123/004.html
民主党の前原代表は23日の衆院代表質問で、自民党が昨年の総選挙でライブドア堀江貴文社長を支援した責任や、米国産牛肉の輸入再開、耐震強度偽装問題の3点を中心に、小泉首相ら政府の対応をただした。首相はライブドア事件にからむ自身の責任を否定したが、民主党など野党は、これらの問題を24日以降の代表質問や衆参両院の予算委員会で追及する構えを強めており、国会序盤の論戦の中心となりそうだ。
 ライブドア問題について前原氏は、自民党が広島6区から無所属で立候補した堀江社長を「ネット世代の若者を取り込む票寄せパンダとして大いに利用した」と批判。首相と自民党は「道義的な責任を免れることはできない」として、国民への謝罪を求めた。
 これに対し、小泉首相は「違法行為があれば厳正に対処すべきことは当然」と述べつつ、この事件と総選挙での応援は「別の問題と考えている」と突っぱねた。
 首相は、米国からの輸入牛肉に特定危険部位が混入していた問題では、「米国に原因究明と再発防止を求めている」と答弁。輸入再開には日米間の合意を守ることが不可欠との認識を示したが、昨年12月に輸入再開を決めた首相の責任を問う前原氏の質問には、直接は答えなかった。
 耐震強度偽装問題での伊藤公介元国土庁長官や安倍官房長官秘書の参考人招致要求に対し、首相は「国会においてよく議論していただきたい」と答えるにとどめた。安倍長官は「私の秘書の参考人招致は、全く必要ない」と拒否した。