犠牲者106人

http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20050429k0000m040019000c.html

 兵庫県尼崎市のJR福知山線塚口−尼崎間で快速電車が脱線した事故は28日も現場で捜索活動が続いた。高見隆二郎運転士(23)が遺体で見つかり、死者は106人(男性59人、女性47人)に達した。死者が100人を超えた国内の鉄道事故は1963年に横浜市であった旧国鉄の「鶴見事故」以来約40年ぶりで、戦後では6例目の大惨事となった。また、車掌(42)が高見運転士に「急ごう」という趣旨の連絡をしていたことも判明。列車がなぜ猛スピードでカーブに進入したのか、県警尼崎東署捜査本部はJRの運行責任追及も視野に車掌らから聴取を進めている。
 高見運転士の遺体は午後0時40分ごろ、1両目の運転席付近から運び出された。県警は兵庫県西宮市内の病院で司法解剖して、死因や運転時の健康状態に異変がなかったかどうかなどを調べる。
 一方、関係者によると、車掌が高見運転士に「急ごう」という連絡をしたのは、現場手前の伊丹駅で40メートルオーバーランした直後だったという。当時、高見運転士が車内電話で車掌にオーバーランの距離を短くするように虚偽報告を依頼し、車掌が受け入れていたことが既に判明している。
 戦後、国内であった鉄道事故のうち、死者数が最も多かったのは、47年2月に埼玉県の旧国鉄八高線高麗川駅近くの下り急カーブで4両が脱線、3両が築堤下へ転落した事故で、この時は184人が死亡している。

ついに犠牲者が100人を超えてしまいました。85年の日航機事故など航空事故での100人以上の犠牲あるものの、鉄道事故においては40年間今までなかった。鉄道技術が発達している世の中だというのに、何故こんな大惨事になってしまったのか。技術に頼り過ぎた事が人的ミスにもつながったと言えよう。